MICS(低侵襲心臓手術)について
低侵襲心臓手術(MICS: Minimally Invasive Cardiac Surgery)は、従来の心臓手術に比べて患者様への身体的な負担を大幅に軽減する革新的な手術方法です。この技術は、心臓病の治療において、小さな切開口を介して行われることが最大の特徴であり、術後の回復期間の短縮、痛みの軽減、傷跡の最小化を可能にします。
1. MICSの基本原理
MICSは特殊な器具を用いて、心臓に直接アクセスするための小さな穴を開けます。このアプローチにより、従来の心臓手術で必要だった胸骨を全て切開する必要がなくなり、手術中の出血量を減らし、感染リスクを低下させ、術後の痛みを軽減します。
2. MICSの主な利点
痛みの軽減と回復期間の短縮: 小さな切開口は、術後の痛みを大幅に軽減し、患者様が早期に日常生活に戻ることを可能にします。
傷跡の最小化: 小さな切開口は見た目にも優れており、大きな傷跡が残る心配がありません。
感染リスクの低減: 小さな切開口は感染リスクを減少させ、より安全な回復を促進します。
術後の生活品質の向上: 速やかな回復により、患者様は術後の生活品質の向上を実感できます。
3.手術プロセス
手術前には、詳細な診断と検査を行い、患者様の健康状態や疾患の種類に応じて最適な治療計画を立案します。
手術は高度な技術を要するため、専門の訓練を受けた医師によって行われます。鹿児島大学病院 心臓血管外科では、最新の医療機器と技術を駆使し、患者様に安全で効果的な治療を提供しています。
4. 鹿児島大学病院でのMICS
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたパーソナライズされた治療を提供します。手術前後の丁寧なカウンセリングを通じて、患者様とその家族が抱える不安や疑問に答え、安心して手術を受けられるようサポートしています。
MICSに関するご質問や相談がある場合、または手術を検討されている場合は、お気軽に当院までご連絡ください。私たちは、患者様が健康を取り戻し、質の高い生活を送ることができるよう全力でサポートします。