【心臓手術を受けたくないあなたに】山下先生が解説
【インタビューブログ】心臓手術は怖くない?~医師が語る不安への向き合い方~
はじめに
「心臓手術って怖いですよね…」
外来でよく患者さんからいただく質問です。今回は、心臓血管外科医に“患者さんがよく抱える不安”について率直に答えていただきました。
Q. 心臓手術って怖いですか?
山下医師:
ご自身やご家族が手術を受けるとなると、不安に感じるのは自然なことです。私たちはその不安を少しでも和らげるために、手術前にしっかり説明し、必要な準備を一つ一つ丁寧に進めています。わからないことや心配なことがあれば、その都度遠慮なく質問してください。
Q. 全身麻酔が怖いです…
山下医師:
全身麻酔は多くの方が心配される点です。「眠ったまま目が覚めないのでは…」とおっしゃる方もいます。実は私自身も全身麻酔の手術を受けたことがありますが、麻酔科の先生やスタッフに声をかけられて、気づいたら手術が終わり病室にいました。手術中は心電図や血圧などを細かくモニタリングし、安全に進められるよう最大限努めています。
Q. メスを入れない治療はありませんか?
山下医師:
最近はカテーテルを使った弁膜症治療など、体への負担が少ない方法も増えています。ただし、すべての方に適応できるわけではありません。どの治療が適しているかは個別に判断しますので、ぜひ一度ご相談ください。
Q. 胸を開ける手術が怖いです…
山下医師:
胸を開くと聞くとインパクトがありますよね。最近は小さな傷で行うMICS(低侵襲心臓手術)も可能です。ただ、安全性の観点から胸をしっかり開けた方が良いケースもあります。患者さん一人ひとりに合った方法を検討し、ご希望に沿えるよう提案しています。
Q. 年齢的に手術はもう無理ですか?
山下医師:
平均寿命が延びている今、高齢の方でも元気な方はたくさんいらっしゃいます。手術の可否は年齢だけではなく、全身の健康状態で判断します。「もう歳だから…」と諦める前に、どんな治療法があるのか一度当科にご相談ください。
最後に
心臓手術は不安も多いと思いますが、私たちは患者さんとそのご家族が安心して治療を受けられるようサポートします。ご不明な点や質問があれば、遠慮なく鹿児島大学病院 心臓血管外科までご連絡ください。
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