【心臓手術を受けたくないあなたに】福迫先生が解説

【心臓手術を受けたくないあなたに】福迫先生が解説

【インタビューブログ】「手術したくない」という気持ちに寄り添って

はじめに

心臓手術を勧められたとき、誰もが「できれば避けたい」と思うものです。今回は、鹿児島大学病院 心臓血管外科の医師に、そうした患者さんの気持ちへの向き合い方や、印象に残ったエピソードを伺いました。


Q. 「手術したくない」という気持ち、共感できますか?

福迫医師:
傷や合併症のことを考えると、手術を受けたくないという気持ちは自然なことです。手術の目的は、患者さんが元気に家に帰り、元気に過ごせるようになること。その目標に向かって、スタッフ全員でサポートしています。不安が強いときは、遠慮せず相談してください。私たちが寄り添って支えます。


Q. 手術してよかったと思えた瞬間は?

福迫医師:
術前に強い不安を抱えていた患者さんがいました。合併症の説明で涙ぐみながらも、最終的に手術を決断してくださいました。術後、「これでようやく安心ですね。ありがとうございました」と言っていただいたときは、本当に手術してよかったと思いました。患者さんが笑顔でそう言ってくださる瞬間が、私たちにとって大きな励みになります。


Q. 「怖いけど手術してよかった」と言われたエピソードは?

福迫医師:
ある方は、手術前はとても不安で、前日は眠れなかったそうです。手術が終わり目を覚ましたとき、「受けてよかった、もう終わったんですね」とおっしゃいました。術後の検査でも良好な結果が得られ、症状も改善。「やってよかった」という言葉を直接聞けたときは、とても嬉しく思いました。


Q. 「やりたくない」を「やってよかった」に変えた瞬間は?

福迫医師:
定期的にフォローしていた患者さんが、検査結果でいよいよ手術が必要となったときに悩まれていました。先延ばしにするとリスクが高まることを丁寧に説明し、覚悟を決めて手術を受けてくださいました。術後は「痛かった」と笑いながら話されましたが、データも症状も改善し、「やっぱりやってよかった」と言っていただけました。


Q. 手術を避けたい方へのメッセージ

福迫医師:
「できれば手術は避けたい」という感情は自然です。ですが、私たちが手術を提案するのは、手術で良くなるからこそです。強制することはありませんし、まずはお話を聞くだけでも構いません。情報を得ることで考えが変わることもあります。一度受診して、治療の選択肢を知った上でご判断いただくことをおすすめします。


最後に

心臓手術は一生に何度も経験するものではなく、不安や迷いはあって当然です。私たちは患者さんが納得して手術に臨めるよう、丁寧な説明とサポートを心がけています。迷ったときは、ぜひ一度ご相談ください。

 

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