「想像と違った!?」心臓血管外科教室に来た医学生のリアルな感想
「心臓血管外科」と聞くと、「忙しそう」「大変そう」「厳しそう」――そんなイメージを持つ医学生も少なくありません。しかし、実際に鹿児島大学病院 心臓血管外科教室で研究を行っている医学生に話を聞いてみると、その印象は大きく変わったようです。今回は、医学部4年生として2か月間、当教室で自主研究に取り組んだ学生にインタビューを行いました。研究室での日々を通して感じたこと、心臓血管外科への想い、そして教室の雰囲気について率直に語ってもらいました。
心臓血管外科の理解度は何%? 医学生として見えてきたリアルな世界
こんにちは。鹿児島大学医学部4年生です。現在、鹿児島大学病院 心臓血管外科教室で自主研究を行っています。前回の記事では、実際に教室で過ごして感じた「想像と違った」ポイントについてお話ししました。今回はもう少し踏み込んで、心臓血管外科への理解度や、医学生として感じていること、そして将来どんな医師になりたいのかについてお話ししたいと思います。
心臓血管外科の理解度は、まだ「表面的」かもしれません
「この見学で心臓血管外科の理解度は何%くらい?」と聞かれると、正直まだ表面的な部分しか見えていないと感じています。現在見ているのは主に医局での様子で、実際の手術室の緊張感や、術前・術後の管理、急性期・慢性期の患者さんへの対応など、現場のすべてを体験しているわけではありません。だからこそ、「まだ入り口に立ったばかり」という感覚があります。それでも、先生方の日常を間近で見ることで、この診療科の雰囲気や働き方について知ることができたのは、とても大きな経験でした。
一番の驚きは「想像よりもずっと働きやすそう」だったこと
心臓血管外科というと、
- 朝から晩まで手術
- 常に緊張感がある
- 自分の時間がほとんどない
というイメージを持っていました。でも、実際に見てみると、その印象は良い意味で大きく変わりました。もちろん忙しい診療科であることは間違いありませんが、先生方は非常に生き生きと働いていて、しっかりと自分の時間も確保されているように感じました。「思っていた通り」ではなく、「予想外に働きやすそう」というのが率直な感想です。
学会にも参加できるのは医学生の特権
今年の2月には、山口県下関市で開催された心臓血管外科学会にも参加しました。そこで食べたふぐ料理がとても美味しかったのも印象に残っています(笑)。実は、学生は学会参加費が無料であることが多く、医師になってからよりも参加しやすい環境があります。全国の先生方の発表を聞いたり、最先端の知識に触れたりすることができるのは、医学生にとって非常に貴重な経験です。
医学書の値段には毎回驚きます
医学書は本当に高いです。厚みのある教科書が1冊2万円ほどすることも珍しくありません。前期と後期で必要な教科書を揃えると、10万円以上かかることもあります。学生にとっては大きな出費ですが、それを支えてくれている両親には感謝しています。普段は先生方の授業資料で勉強することも多いですが、詳しく学びたい時にはやはり教科書が必要だと感じています。
医学部には「1聞いて10理解する」人がいます
医学部には、本当に頭の良い人がたくさんいます。自分が1聞いて1理解できれば良い方だと思っているのに、1聞いて10理解してしまうような友人もいます。そういう人を見ると、「なんでそんなに分かるの?」と思うこともありますし、正直少し落ち込むこともあります。
自分の強みは「負けず嫌い」と「努力」
僕は特別センスがあるタイプではないと思っています。だからこそ、努力することを大切にしてきました。負けず嫌いな性格で、自分に厳しいところがあります。その性格のおかげで、「誰にも負けないくらい勉強しよう」「もっと成長しよう」と思うことができます。医師になってからも、自己研鑽を続けられることが自分の強みになるのではないかと思っています。
心臓血管外科医に必要なのは、センスだけではない
心臓血管外科は高度な技術が求められる分野です。もちろん、手先の器用さや感覚的なセンスも大切だと思います。でも、それだけでどうにかなる世界ではないとも感じています。大切なのは、もともとのセンスの差を努力によってどれだけ埋められるか。知識を積み重ね、経験を重ね、地道に成長していくことが重要なのではないかと思います。
将来目指している心臓血管外科医の姿
僕が目指しているのは、一人ひとりの患者さんにとって最善の治療を考え、それを自分の手で確実に実現できる医師です。患者さんは、年齢・体格・性別・病状・背景、すべてが異なります。その中で、「この方にとって何がベストなのか」を徹底的に考え抜き、その治療を正確に行える医師になりたいと思っています。そして、確かな技術で患者さんを治し、安心を届けられる心臓血管外科医になりたいです。
心臓血管外科を目指す医学生へ
心臓血管外科は、難しそうで敷居が高い印象を持たれがちな診療科です。でも実際に教室に来てみると、先生方は温かく、教育にも熱心で、非常に魅力的な環境が広がっていました。「自分にできるだろうか」と不安に思っている人ほど、一度見学に来てほしいと思います。きっと、想像とは違う新しい世界が見えてくるはずです。
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